お茶の種類 − 台湾のお茶

緑・白・青・紅・黒・黄と6種類の中国茶の中でも台湾では、発酵度15〜70度の青茶に分類される烏龍茶が中心です。その中でも、中部台湾の「凍頂烏龍茶」と梨山や阿里山など1000M以上の山岳地帯で採れる「高山烏龍茶」が有名です。気温の低い高山地では、年に2回の収穫が限度で、そのため収穫量もごくわすかです。

●龍井茶(ロンチンチャ)

分類的には緑茶ですが日本茶は蒸して作るのに対して、龍井茶は炒るため製造工程が異なります。茶葉は細長く、日本茶によく似ています。台湾郊外の三峡で少量だが生産されており、「日向の香り」と言われる爽やかな味わいです。日本茶をだす要領で浸出させますと透明な緑がかった黄色の水色になります。

●文山包種茶(ウェンサンパオチョンチャ)

分類的には発酵度の低い烏龍茶になり、そのため形状は丸く緑色をしています。台北市の東部、文山で作られます。「蘭のような清らかな香り」が特徴です。90度のお湯で1分ほど蒸してから抽出すると淡い黄色の水色になります。

●凍頂烏龍茶(トンティンウーロンチャ)

烏龍茶の代名詞のような存在。南投縣凍頂周辺で栽培されたもの全てにこの名がついています。キンモクセイのような香りとまろやかな味、黄金色の水色が特徴です。高温のお湯で1分間待って浸出します。

●木柵鐡觀音(ムーチャーティクワンイン)

約200年前、福建省安渓から伝わった茶葉が初めて採れた所が木柵地区です。茶葉の形状は硬く丸まり黒みがかっており、熟れた果実と花の香りが混じった濃厚な香りがします。渋味の後からまろやかな甘味が口の中にひろがり、高温のお湯で1分半ほど待って浸出します。

●東方美人茶(トンファンメイレン)

東方美人茶は「白毫烏龍茶」とも呼ばれます。発酵度は高く70%程度で、一芯二葉のみを使います。茶葉がまだ若い頃に害虫のウンカを付かせて、発酵させる特異な製法で、ハチミツのような香りと甘味があります。浸出するには1分半ほどで琥珀色の水色になります。。

●香片(シャンピェン)

一般的にはジャスミン茶です。よって、日本人には香りがきつすぎて嫌われることもあります。香片は包種茶が主体で「茉莉花茶」が正しい名前です。仕上げにジャスミンの葉を加えるものと、3〜4回も花を入れ替える上級のものがあります。高温で1分半位で浸出します。

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